こんにちは、suzukaです。
突然ですが、これは私の頭にふと浮かんだ疑問。
スウェーデンにお住いの皆さんは、どのようにスウェーデンに移住されたのだろう。
スウェーデン移住までの経緯は様々かと思いますが、同じ日本人として実際にどの種類のビザでスウェーデンに渡航したのだろうと何となく気になってしまいました。
スウェーデンの移民庁が国籍別に発給されたビザの種類と数をまとめているので、本記事ではスウェーデンに移住する日本人のビザ事情を皆さんと簡単に見ていこうかと思います。
正直なところビザの種類という外面的な要素ではなく、個人的にはもっと根本的に「なぜスウェーデンなのか」という理由に興味があるのですが、ビザの種類からスウェーデン在住日本人の皆さんの人生の一端を勝手に想像しちゃいたいと思います。(なんか変態っぽく聞こえる?)
ではチェックしてみましょう〜。
スウェーデンに移住する日本人が取得した居住許可 2020年
最新の統計に2022年・2021年のものもあったのですが国籍別でのデータはなかったので、日本国籍の人のビザ取得状況を知ることができる2020年の統計をお見せしながら、一言添えていきたいと思います。
スウェーデン在住の配偶者やサンボと同居するための居住許可
––– 83人
まずサンボとは簡単にいうと事実婚関係にあるパートナーのことです。
日本で発給される配偶者ビザは法的な婚姻関係が結ばれていることが前提条件となりますが、スウェーデンの所謂サンボビザは法的婚姻関係のないカップルも申請することが可能です。
サンボについての詳細は『スウェーデンの事実婚[サンボ制度とは]』にまとめているので、ご興味のある方は見てみてください。
非EU /EES配偶者の就労に伴う居住許可
––– 90人
就労のための居住許可
––– 75人
起業のための居住許可
––– 1人
研究のための居住許可
––– 30人
インターン、スポーツ、ワーキングホリデー等のための居住許可
––– 27人
当サイトでも取り上げていますが、2019年にスウェーデンと日本間でワーキングホリデーの協定が結ばれました。
「インターン、スポーツ、ワーキングホリデー等のための移住許可」に関して2018年は10人、2019年は11人であることを踏まえると、2020年には少なくとも15人以上の方々がワーキングホリデーに行かれたのではないかなと思います。
ネット上にスウェーデンワーホリの情報が少ないのも頷けますね〜
(ちなみに当サイトを運営していると「ニッチだね」と言われることもあります)
とは言っても、ちょうどコ○ナで情勢が不安定になった時だったので、現在はより多くの人がワーホリでスウェーデンに渡航されているのではないでしょうか。
スウェーデンへのワーホリを考えている方は、当サイトのワーホリ関連記事を良ければご参考ください。
スウェーデンへのワーキングホリデービザについて⤵︎
EES /スイス国籍を持つ配偶者と同居するための居住許可
––– 9人
配偶者の留学に伴う居住許可
––– 1人
就職活動のための居住許可
––– 4人
高等教育機関への留学のための居住許可
––– 42人
高等教育機関以外への留学のための居住許可
––– 18人
先ほど挙げたように2020年はコ○ナ真っ只中。
「高等教育機関への留学のための居住許可」に関して、2019年は278人、2018年は249人であり、2020年は例年と比べて約6分の1までに減ってしまいました。
いかに多くの人が留学を諦めざるを得なかったという辛い状況が数字に表れていますね・・・。
「就職活動のための居住許可」というのは、スウェーデンの大学で勉強を終えた後にスウェーデンに残って就職活動または起業を試みるなどのために取得できるものです。就職活動のための移住許可で12ヶ月間滞在できるようです。
詳細は移民庁: Residence permit for looking for work after studies (英語)をご覧ください。
スウェーデン留学にご興味がある方は、当サイトの留学関連記事もご覧くださいね。
2018年と2019年にスウェーデンの居住許可を取得したの人数はそれぞれ約650人であったのに対し、2020年は主に留学をした人が激減したため合計380人でした。
一方で「スウェーデン在住の配偶者やサンボと同居するための居住許可」の人数に大きな変わりはなく、逆境に負けない愛の力の強さが証明されているような気がします。素敵だ〜!!
スウェーデンへ移住。何のお仕事?
同年のビザ取得状況について、就労ビザを取得された方々のご職業についても統計がありました。
この資料は日本人の就労ビザ取得者が69人なのに、先に挙げた資料には75人と記載されています・・。
就労ビザに関する統計の方が3ヶ月ほど早くに完成しているので、データが収まりきらなかったのか?というような疑問が残りますが、気にせず見ていきましょう〜!
※職業名に関しては、日本語に訳するには説明を補足しなければならなさそうなのが所々あり、知識不足+翻訳力不足であるため全て英語で失礼します・・。
Engineering professionals ––– 13人
Physical and engineering science technicians ––– 7人
Managing directors ––– 6人
Office assistants and secretaries ––– 5人
Sales and marketing managers ––– 4人
IT architects, systems analysts, and test managers ––– 4人
Marketing and public relations professionals ––– 4人
Other administrative and service managers ––– 4人
Medical doctors ––– 3人
Accountants, financial analysts, and fund managers ––– 3人
Other service personnel ––– 2人
Other health professionals ––– 1人
Retail and wholesale trade managers ––– 1人
Finance managers ––– 1人
Research and development managers ––– 1人
Physicists and chemists ––– 1人
Insurance advisers, sales and purchasing agents ––– 1人
Administrative and policy and planning managers ––– 1人
Cooks and cold-buffet managers ––– 1人
Organization analysts, policy administrators, and human resource specialists ––– 1人
Ship and aircraft controllers and technicians, ships engineers ––– 1人
Production managers in manufacturing ––– 1人
Travel sales, client information personnel, and receptionists ––– 1人
Newspaper distributors, attendants, and other service workers ––– 1人
Health care assistants ––– 1人
以上が69名のご職業です。
思ったよりも偏りがなく、皆さん様々な専門分野でご活躍されていると感じました。
スウェーデンで仕事を見つけることは一般的に難しいとされ、この統計で特に高度な専門性のある技術者が居住許可を取得されたことが窺えます。
就労ビザについて補足ですが、2023年6月1日からビザ申請について新たな要件が追加されます。
移民庁 New rules for work permits(英語)
以前まではジョブオファーで大丈夫だったのが、雇用契約書が必要となるなどの変更があるので、就労ビザ取得を考えている方は移民庁のホームページをご覧くださいね。
まとめ
以上、『スウェーデンに居住 /移住する日本人のビザ事情』についてご紹介しました。
スウェーデンにお住まいの日本の方々がどのような方法でスウェーデンに移住したのか、ざっくりと概要を掴めたのではないでしょうか。スウェーデンに移住するには様々な方法と可能性があるということが見られたと思います。
私の好奇心からこのような内容をご紹介しましたが、皆さんにとっても興味のあるものとなれば嬉しいです。
当サイトではスウェーデンへのワーホリ・留学経験以外にもスウェーデン語の勉強等ご紹介しているのでご覧いただけたら幸いです。
それでは、本記事をお読みになっていただきありがとうございました。Tack och vi ses!
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