こんにちは、suzukaです。
本記事では、スウェーデンのコロナ情勢とワクチン接種についてご紹介しています。
2021年6月から約1年間ワーキングホリデーでスウェーデンに滞在していた筆者が、スウェーデンのコロナ情勢について簡単に振り返ってみました。
そして、筆者が計3回のワクチン接種した時のこと、ワクチン接種証明書の発行方法も取り上げています。
ぜひご覧ください。
*ストックホルムでのワクチン接種の情報・筆者の体験となります。他の地域Regionと情報が異なる場合があるため、ご注意ください。
前回の記事では、コロナ禍にスウェーデンに渡航した時のことをまとめています⤵︎
スウェーデンのコロナ情勢
2019年12月に新型コロナウイルス感染症が中国で感染が確認されてから、2020年には日本、スウェーデンは言うもがな全世界に広まりました。
多くの国がロックダウンなどの対策を取る中、スウェーデンの緩やかなコロナ対策は日本のメディアからも大変注目を集めました。
私がワーホリでスウェーデンに渡航したのは2021年6月。
2021年5月31日までは、「スウェーデン国籍保持者や移住許可保持者を除いてスウェーデンへの不要不急の渡航を禁止する」ということでした。
2021年は2020年に引き続き、大きなイベントなどは中止、学校の授業もオンラインでのところも多かったようです。
イベントが普段よりも少ないということでしたが、私が渡航した2021年6月からの滞在期間、マスクをつけた人はあまり見かけずコロナがまるでないように感じました。
2021年12月には人が多く集まる大きなイベントなどにはワクチン接種証明書の提示が求められることとなり、政府の働きかけに反発したデモなどが起こりました。
一度、ストックホルムの中心部にあるSergelstogにたくさんの人が集まって、ワクチン接種証明書を提示するルールに賛同しないと書かれたプラカードを掲げている人々を見かけました。
しかし、私が日常生活で感じたスウェーデンのコロナ禍はここまで。
数ヶ月後の2022年4月1日にはコロナは「公衆衛生への脅威、社会への危機となる病気」(en allmänfarlig och samhällsfarlig sjukdom)の分類から外れました。
EU外からの不要不急の入国禁止措置が終了し、同日の4月1日にはEU外からの渡航することが可能となりました。
そして2〜3年ぶりのイベントの開催であったり、コロナに関する制限はほとんど見られなくなりました。
元からマスクを使う人は少なかったのですが、マスクを使っている人を見かけても観光者らしき人の場合が多かったですね。
しかし、コロナに対する効果的な対策として、現在(2022/10/02)でもワクチン接種は推奨されています。
スウェーデンでワクチン接種
スウェーデンでのワクチン接種は義務ではなく、個人の判断に委ねられています。
スウェーデン国籍を持っていなくても、他国から留学、就労、ワーホリなどで滞在している人もワクチン接種を受けることができます。
ワクチン接種は無料です。
ワクチン接種の回数に関してですが、
12歳から18歳までの方はワクチン接種2回、18歳以上の方は3回または4回の接種が推奨されています。
現在(2022/10/02)は、18歳から64歳は3回の接種が推奨されています。
65歳の年齢に近い人や、身近な人で例えば基礎疾患などを患っている人がいるなど、希望すれば4回目の接種も可能です。
詳細や最新情報は、以下のリンクで確認できます。
1177 Vårdguiden : Hur många gånger rekommenderas jag att vaccinera mig mot covid-19?
パーソナルナンバーあり
まず、パーソナルナンバー所有者に向けたワクチン接種方法を2つご紹介します。
パーソナルナンバーって何?と思った方はこちら⤵︎
アプリAlltid öppet
Alltid öppetというアプリを用いてワクチン接種の予約をすることができます。
このアプリを使用するためには、以下に記載されているものが必要です。
- スウェーデンの電話番号
- パーソナルナンバー
- スウェーデンの住民票住所
- Bank IDまたはFreja e-id plus(デジタル身分証明書)
ワクチン接種の予約以外にも、医療従事者とのビデオ通話やチャットでの無料の健康相談などのサービスが提供されています。
↓アプリのダウンロードは無料です↓
Appleをご利用の方はこちら
Androidをご利用の方はこちら
電話予約
パーソナルナンバーを所有している方は電話予約をすることも可能です。
ストックホルムの場合
英語 08-428 429 20
スウェーデン語 08-428 429 30
(平日、週末問わず8:00から19:00まで)
上記以外の言語での利用も可能です。詳しくはこちら。
パーソナルナンバーなし
それでは、パーソナルナンバーを所有していない人はどのようにワクチン接種を受けることができるのか。
こちらも2つ方法があります(パーソナルナンバー所有者も利用可能です)。
ドロップイン
身分証明書を持っていれば、ストックホルム内の各地でドロップインでのワクチン接種を受けることができます。スーパーやVårdcentral(公共の診療所)などで、自身の都合の良い時に立ち寄ることができます。
1177 Vårdguidenで、ドロップインでの受付を行っている場所と時間の確認を行ってください。
公共の診療所
ドロップイン以外には、Vårdcentral(公共の診療所)に連絡することが挙げられます。
こちらで、近くの公共の診療所の場所、電話番号、ホームページを確認することができます。
筆者のワクチン接種体験談
ここではパーソナルナンバーを所有しない筆者のワクチン接種体験談をご紹介します。
私が初回接種、追加接種で利用したのはドロップインの方法、その中でもワクチンバス(vaccinationsbuss)というものを利用しました。
(注意:ワクチンバスでのワクチン接種は2022年5月1日以降中止しています)
ワクチンバスは、常駐型で、一定の場所と時間帯にドロップインでワクチン接種を車内で受けることができるというものです。ストックホルム内の特に郊外や中心部で行われていました。
ワクチンバスでのワクチン接種の手順は以下の通り。
まず受付で予診票を受け取ります。当日の体調に関するものや、アレルギー症状があるのかなどの質問に答え、名前、電話番号などの個人情報を記入します。その後、ワクチンを車内で接種し、以下のように日付とワクチンの種類を記してもらったワクチンカードを受け取ります(2回目以降は初回で貰ったワクチンカードを提示します)。
15分〜20分ほど、副反応が出るか見るためにワクチンバスの近くで待機します。
そして、3回目も同様にワクチンバスで接種しました。
3回目の追加接種の際にはコーディネーションナンバーを所有していたので、全3回分の接種に関する情報をコーディネーションナンバーに紐付けてもらうことができました。
そうすることで、ワクチン接種証明書の発行が楽になるのではないかと考えたからです。
その際には、1、2回分のワクチン接種の情報が記録されたワクチンカードを持参していたので、係りの人に提示することでスムーズに登録してもらえました。
ワクチン接種証明書の発行方法
ワクチン接種証明書は主にデジタル身分証明書を所有しているか、パーソナルナンバー/コーディネーションナンバーを所有しているかで申請方法は異なります。
❶デジタル身分証明書◯ パーソナルナンバー△
Covidbevisのホームページで、デジタル身分証明書(Bank IDやFreja e-id plusなど)でログインし、ワクチン証明書をダウンロードすることができます。
❷デジタル身分証明書× パーソナルナンバー◯
Apotek(薬局)で発行してもらうことが可能です。
発行してもらえる条件は、
・スウェーデンでワクチン接種をし、最後の接種から少なくとも7日が経っていること。
・デジタル身分証明書を所有していないこと。
・承認されている身分証明書を提示できること:税務署(Skatteverket)で発行されたIDカードや、スウェーデンの運転免許証、銀行や会社、行政機関、スウェーデンの郵便局(kassaservice)などで発行されたSISマーク付きのIDカード、国の行政機関が発行した、スウェーデン政府発行のIDカード(tjänstekort)(SISマークなし)
・スウェーデンのパーソナルナンバーまたはimmunitetsnummerを所有していること (筆者翻訳)出典元:
E-hälsomyndigheten/Få ditt vaccinationsbevis på ett apotek
*immunitetsnummerは、コーディネーションナンバーと似た社会的ナンバー
この場合、ワクチン接種証明書の発行はネット上では受け付けておらず、現地のみでの発行となります。
❸デジタル身分証明書× コーディネーションナンバー◯
コーディネーションナンバー所有者は、E-hälsomyndighetenのページに記載されているフォーマットを印刷して、申請書を郵送する必要があります。
❹デジタル身分証明書× コーディネーションナンバー×
ストックホルムの場合
サポートセンター08-123 365 78に電話すると、ワクチン接種の情報をE-hälsomyndighetenに送ってくれ、ワクチン接種証明書を発行してもらうことが可能です。
地域ごとに異なるので、1177Vårdguidenで情報をチェック。
ワクチン接種証明書の詳細についてはE-hälsomyndighetenをご覧ください。
まとめ
以上、スウェーデンのコロナ情勢とワクチン接種についてご紹介しました。
引き続き、皆様に有益となるような備忘録を残してく予定です。
本記事をお読みになっていただきありがとうございました。Tack och vi ses!
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